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ハースストーン(Hearthstone・HS)について書いていくブログです。ここでしか得られない情報を提供して、読者の皆様のお役に立ちたい!

(プリースト)テンポラス

評価:D

「わざわざ入れる必要があるだろうか?」
この一言に尽きます。

確かに、ハイリターンであることは分かります。
2ターン連続で行動できれば大きく勝ちに近づくでしょう。

ですが、そのためには2ターン生き残ることが必要になります。
それには盤面ができるだけ空に近く、かつ残りライフが多いに越したことはありません。

…もうお分かりでしょう。
そんな比較的有利な状況なら、わざわざ危険を侵さなくても慎重に進めていけば勝つ可能性が大きいですね?
そこでみすみすこちらから事故負けのピンチを招く必要はありません。
所詮、ノズドルムのようなネタ枠にしかならないと考えています。

ただ、これだけでは何なので、一応使えそうなケースも考えましょう。
先攻7ターン目に、相手の盤面が空の時に単独で出したと仮定すると、相手の手持ちは7マナ→次ターン8マナです。
仮に相手が7マナターンにコバルト・スケイルベイン、ビタータイド・ヒドラに攻撃力2の2マナミニオンを出したとすると、合計攻撃力は10です。
8マナターンにリロイ・ジェンキンスを出すとこれで16ダメージ。残り3マナはヒーローによりますが、ローグだと影隠れや冷血、ハンターだと殺しの命令、ドルイドだと獰猛な咆哮あたりでしょうか。
いくらか差異はあるものの、盤面が空でも最悪20ダメージ前後は覚悟した方がよさそうです。
もちろん、相手がコインを残していればさらにダメージが増す危険性もあります。

以上のことから、アグロ相手に出すのはほぼ自殺行為≒腐るカード、ということが言えるでしょう。
ただでさえアグロ対策カードが欲しいプリーストに、こんなカードを入れている余裕はありません。
対コントロールにしたって、先に2ターン渡す分相手にキーカードを引くチャンスを余計に与えているのと同じでしょう。ラザカスプリーストのラザDKしかり、ビッグ翡翠ドルイドの究極の侵蝕しかり。
強いて言えば、ラザカスプリースト相手なら、7ターン目に出せばDKからのバーストダメージを決められずに済むかもしれません。(ビッグ翡翠ドルイドは高確率でマナ加速しているので危ないです)
ただ、ラザカスプリースト相手でも、10マナ時に出すとOTKのリスクがぐっと 高くなります。

要するに、「出すと危険な状況は多くあれど、出してよい場面は少ない」という結論になります。
これが凍結やアイスブロックを持っているメイジのカードだったらまた違っていたかもしれませんが…
現状、勝ちに行くなら入れる価値は全くないでしょう。