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Patch9.1カード弱体化について~環境編~

この記事では、前記事(

Patch9.1カード弱体化について~カード単体編~ - hsrainydayの日記

)で触れたカード弱体化が、環境にどのような影響を及ぼすのかということについて考えていきます。

 

 

ドルイド

○ヒーロー全体

変更影響度:★★★★★

ヒーロー勢力:★★★★★★→★★★★★

現在は星6つと言えるほどの独走環境ですが、練気・虫害の2カードの弱体化により、普通に強いレベルにまで抑えられるのではないかと予想しています。

 

○デッキ個別

・アグロドルイド

変更影響度:★★★★

デッキ勢力:★★★★★→★★★

練気が抜けることにより、相性の良い獰猛なヒナも抜けるでしょう。

それに伴い、別の形に変化する可能性が高いと思われます。

具体的には、現行の形になぎ払い・リロイ・シェルシフター・爪のドルイドを加え、少し後ろに寄せつつより顔面を意識した形になるような気がします。

あるいは、マナ加速・クズ拾い等を合わせたミッドレンジ型とのハイブリッドも考えられます。

ですが、練気ナーフによって速度がやや抑えられることから、使用率的にはだいぶ順当なところに落ち着くのではないでしょうか。

 

翡翠ドルイド

変更影響度:★★★★★

デッキ勢力:★★★★★★→★★★★★

大枠はドルイドの「ヒーロー全体」で書いた内容と同じです。

練気は外れるものの、代わりに今まで外れていた自由枠のカードが追加され、デッキパワーは相変わらず高い水準を保つと考えられます。

具体的には、古代地の番人は2積みが標準になる、メディヴ・黒騎士・ボーンメアの採用率が増えるあたりでしょうか。もしくは、メイジの増加を受けて秘策食いが積まれるかもしれません。

虫害も変わらず2枚積みか、あるいは1枚積みになるぐらいでしょう。

これだけの弱体化を受けてなお、環境トップに君臨すると思われます。

 

 

●ハンター

○ヒーロー全体

変更影響度:★★★★

ヒーロー勢力:★★→★★★

直接ナーフされたカードはありませんが、他のアグロが軒並み弱体化を受けたことで、逆に速攻派としての価値が再度見直される可能性が出てきています。

 

○デッキ個別

・ミッドレンジハンター

変更影響度:★★★★

デッキ勢力:★★→★★★

大枠はハンターの「ヒーロー全体」で書いた内容と同じです。

もともとアグロデッキと同等の速さを持ちつつも、DKの追加でバリューも手に入れ、さらに蜘蛛・サメグマ・縫い目といったパワーカードも貰っており、ポテンシャルは十分にあると言えます。

アグロ弱体化を受けて翡翠ドルイドハイランダープリースト・クエストメイジあたりが増えると推測されますので、それらを狩る位置につくことで勢力を伸ばす可能性が大いに考えられます。

 

 

・フェイスハンター

変更影響度:★★★★★

デッキ勢力:★→★★★

現在はかなりマイナーなデッキとなっていますが、海賊ウォリアーの大幅な勢力減少に伴い、シンプルに顔面を狙うデッキの需要が高まることが予想されます。

追跡術や縫い目でダメージカードをサーチして一気に決め切るタイプが出てきそうです。

 

 

●メイジ

○ヒーロー全体

変更影響度:★★★★

ヒーロー勢力:★★★→★★★★

直接ナーフされたカードはありませんが、他のアグロが軒並み弱体化を受けたことで、アグロに弱いクエストメイジや秘策メイジが台頭する可能性が出てきています。

 

○デッキ個別

・クエストメイジ

変更影響度:★★★★★

デッキ勢力:★★→★★★★

最大の天敵であった海賊ウォリアーの大幅な弱体化が一番の追い風。

翡翠ドルイドハイランダープリーストへのカウンターデッキとして、不動の三番手の地位を築くことでしょう。

同時に、弱体化を受けたアグロもクエストメイジへのカウンターとして一定の勢力を保つと考えられます。

 

 

・秘策メイジ

変更影響度:★★★★

デッキ勢力:★★→★★★

新カードがほとんど使用されず、アグロが増加したこともあり、現環境ではやや鳴りを潜めていました。

ですが、全般的に遅めのデッキに対して強い特性を活かし、ナーフ後の新環境では、翡翠ドルイドハイランダープリースト・クエストメイジへのカウンターデッキとして勢力を伸ばすでしょう。

 

 

パラディン

○ヒーロー全体

変更影響度:★★★

ヒーロー勢力:★★★★→★★★

マーロックの戦隊長のナーフにより、マロパラが数を減らすことが予想されます。

とはいえ、遅いデッキの台頭により、一定の勢力は保つでしょう。

 

○デッキ個別

・マーロックパラディン

変更影響度:★★★★

デッキ勢力:★★★★→★★★

個人的には、戦隊長の弱体化はそこまで大きなものではないと考えていますが、やはり弱体化したという事実から、どうせなら他のアグロを、という流れが生まれることが懸念されます。

とはいえ、一周回って相対的に最も弱体化の影響の少ないアグロとして使用率が再度高まる可能性も十分にあると思います。

 

 

・コントロールパラディン

変更影響度:★★

デッキ勢力:★★→★★

弱体化の影響は受けていないものの、コントロールデッキに強いデッキが上位を占めると考えられる中で、このデッキが浮上するか?と言われるといささか怪しいものがあります。

少なくとも、翡翠ドルイドが予想以上に弱体化したなどの出来事が起こらない限りは、勢力は伸びないと思われます。

 

 

●プリースト

○ヒーロー全体

変更影響度:★★★★★

ヒーロー勢力:★★★★→★★★★★

 

現状でも一定の勢力を持っているにもかかわらず、ナーフされたカードが一切無かったことで、相対的に環境トップに移動すると考えられます。

変更影響度が星5なのはそのためです。

 

○デッキ個別

ハイランダープリースト

変更影響度:★★★★★

デッキ勢力:★★★★→★★★★★

大枠はプリーストの「ヒーロー全体」で書いた内容と同じです。

大会と同じく、ラダーでも翡翠ドルイドとならぶツートップになることが予想されます。

現状の型はアグロ対策を中心としていますが、これに代わって、翡翠ドルイドやクエストメイジを意識してガイストや秘策食いが多く積まれるでしょう。

ヴェレンを使用したバーストダメージ型も台頭しそうです。

 

・ビッグプリースト

変更影響度:★★★★

デッキ勢力:★★★→★★

 

カード自体に大きな変更はありませんが、天敵のクエストメイジが増えることによって割を食う可能性が考えられます。

 

 

●ローグ

○ヒーロー全体

変更影響度:★★★

ヒーロー勢力:★★→★★★

ナーフされたカードもなく、アグロデッキの減少が予想されるため、現状よりも使用率が増えていくのではないかと思われます。

 

○デッキ個別

・ミラクルローグ

変更影響度:★★★

デッキ勢力:★★→★★★

大枠はローグの「ヒーロー全体」で書いた内容と同じです。

遅いデッキが上位に来ることにより、回られる前に回り切ることが可能になり、平均的なところまで勢力を持ち直す可能性が高くなると考えられます。

 

・海賊ローグ

変更影響度:★★★★★

デッキ勢力:★→★★★

現状では全く目立っていませんが、海賊ウォリアーの事実上の消滅により、新たなフェイスデッキとして台頭する可能性が考えられます。

シャドウブレードやルーン鍛冶場のヌシといった強力なカードも貰っており、今まで海賊ウォリアーの陰に隠れていましたが、今回のナーフを機に、遅いデッキに対するカウンターとして開花するのではないでしょうか。

 

 

●シャーマン

○ヒーロー全体

変更影響度:★★★

ヒーロー勢力:★★→★★

ナーフは呪術のみに留まりましたが、得意とするアグロデッキが相対的に減ることで、環境的には向かい風に晒されることになったのではないでしょうか。

 

○デッキ個別

・進化シャーマン

変更影響度:★★★

デッキ勢力:★★→★★

大枠はシャーマンの「ヒーロー全体」で書いた内容と同じです。

ただ、相変わらずデッキパワー自体は非常に高いものを持っていますので、新型のアグロが開発されて台頭した際に、そのカウンターデッキとして再浮上する可能性が十分に考えられます。

 

・アグロシャーマン

変更影響度:★★★★

デッキ勢力:★→★★

ウンゴロ以降は新型があまり開発されてこなかったデッキタイプですが、全体的なアグロ弱体化の波を受けて、再度見直される可能性があると思われます。

特に、躯の駆り手とアラキアを組み合わせた方は、いつ出てきてもおかしくないのではないでしょうか。

 

 

ウォーロック

○ヒーロー全体

変更影響度:★★

ヒーロー勢力:★★→★★

ナーフされたカードはありませんが、環境的に著しく有利になるか?と言われると疑問が残ります。

 

○デッキ個別

・ハンドロック

変更影響度:★★

デッキ勢力:★★→★★

大枠はウォーロックの「ヒーロー全体」で書いた内容と同じです。

速いデッキに対してライフを削られやすい弱点があることは分かりますが、かといって遅いデッキに抜群に強いかというとそうでもない。

長期戦になると今度はカード切れを起こしてしまいますからね。

結局のところ、アグロに食われるのがコントロールに食われるのに変わるだけのような気がします。

 

・ズー

変更影響度:★★

デッキ勢力:★→★★

アグロが弱体化することで、元祖アグロであるこのデッキも少しは日の目を見るかもしれない…

ケレセス公爵とアケラスの古残兵あたりを軸に、どこまでパワーを伸ばせるかが鍵になりそうです。

 

●ウォリアー

○ヒーロー全体

変更影響度:★★★★★

ヒーロー勢力:★★★★→★★

間違いなく今回のナーフの一番の被害者です。

烈火の戦斧のナーフは、海賊だけでなく全てのデッキに致命的な影響を及ぼすと考えられます。

これが長い冬の時代の始まりかもしれません。

 

○デッキ個別

・海賊ウォリアー

変更影響度:★★★★★

デッキ勢力:★★★★→★★

大枠はウォリアーの「ヒーロー全体」で書いた内容と同じです。

烈火の戦斧が3マナになることで、武器絡みの強ムーブのほとんどを潰されたといっても過言ではありません。

(例:先攻1マナ海賊→2マナ斧→3マナブラッドセイルの狂信者、後攻コイン斧→2マナブラッドセイルの略奪者、3ターン目斧+悪辣なる海賊など)

要するに、武器に大きく依存したこれまでの海賊ウォリアーのスタイルを根本的に変えなければならないのです。

ですが、その変更を考慮するぐらいなら、他のアグロデッキを使う方がよっぽど簡単でしょう。

それぐらいに今回のナーフが大きな影響を及ぼしているということです。

 

・テンポウォリアー

変更影響度:★★★★

デッキ勢力:★★→★

海賊ウォリアーと同等かそれ以上に深刻な被害を受けています。

2マナの動きがほとんど弱いものになってしまったため、そもそもテンポを取れない恐れがあります。

強いて改善案を挙げるなら、ンゾスなどを取り入れてぐっと遅い型に組み替えることでしょうか。

それでも新環境には合っていないと思われますが…

 

 

●まとめ

全体的に、各ヒーローによって明暗がくっきり分かれる形になったと思います。

おそらく新環境は翡翠ドルイドハイランダードルイドがツートップ、少し離れてクエストメイジが三番手に立ち、それらをアグロ集団が追いかける構図になりそうです。

このアグロ集団がどれだけ伸びるかが新環境の鍵となるでしょう。予想としては、マーロックパラディンがアグロ集団のトップに立ち、それをハンターが追いかけ、シャーマン・ローグがそのメタの中で伸びた部分のおこぼれを貰うといった構図でしょう。

そしてウォリアー・ウォーロックは冬眠へ…といったところでしょうか。

それはともかく、今後も新たなデッキタイプが現れて、良い意味で予想を裏切ってくれことで、環境が盛り上がることを願うばかりです。